11.3 sat. Psyka、2年ぶりのマジックショー「密会 -Tryst-」駒込 La Grotteにて

キル (NODA MAP at Theater Cocoon)

夜は野田地図の「キル」を観賞。

3度目になるキルは、配役を大幅に変更してということで、一通りの役者さんを見たところ、野田地図は初めての役者さんが多い。おお!市川しんぺーさん出てるじゃないのよ。

ちなみに私の好きな舞台役者さんの多くは劇団「猫のホテル」の人が多い。これは若い頃に「猫のホテル」が芝居を本気で面白いと思ったきっかけのせいもあったり。最近みにいってないんだけどなー、8月の公演見にいこうかな。とか思いながら本編へ。

好きかどうかでいえば、中山祐一朗も嫌いじゃない。元ジョビジョバのメンバー。ああ、でもジョビジョバのメンバーって個別には役者として仕事してるけど、ジョビジョバというグループにいたかどうかの印象は少ない人多いか。勝村政信は「半神」以来だけど、こちとら野田地図は「半神」からなので、印象が強い。

広末涼子も好き。アレで子持ちか!と思うくらい、アイも変わらず美少女感たっぷり。山田まりやもここ数年、テレビより舞台の仕事をこなしていたので、興味津々。

で、内容。アリテイのあらすじは、

羊の国(モンゴル)の洋服屋の息子テムジンは、父の憎しみを受け成長するが、父はファッション戦争に敗れ命を奪われてしまう。
そんな父の遺志を受け継ぎ、祖先の名を冠したブランド「蒼き狼」による世界制覇の野望を抱き、羊毛の服で大草原のファッション界を制していく。
そして、腹心・結髪の仲介で絹の国(中国)から来た娘シルクと恋に落ちるが、シルクは絹の国に連れ去られてしまう。
怒ったテムジンは、祖国の羊を焼き捨て、敵国に攻め入りシルクを奪い返す。
やがて、妻となったシルクに息子バンリが誕生し、父と同じ宿命を背負ったテムジンは、
今度は自分が息子にとって代わられる恐怖に襲われるようになる。
しかし、その後も外征を続け、ついに世界制覇の夢が達成するかに見えた時、
西の羊(西洋)の地から、「蒼い狼」という偽ブランドが出現し、「蒼き狼」の行く手を阻む。
その制圧に遣わしたはずのバンリは消息を絶ち、新たなデザインさえも「蒼い狼」に盗まれ追い詰められるテムジン。
果たして「蒼い狼」は一体誰なのか? バンリなのか? 腹心の裏切りなのか? 
愛憎が渦巻く果てに、ついに「蒼い狼」が姿を現わし、「蒼き狼」との最後の戦いが始まる・・・・・。

「キル」公式サイトより抜粋

ここのところ新作を見ていると、野田さんのイワンとするところが結構明確だったりして、受け入れられたり、時にそれはどうかんがえても俺には無理みたいだったりしていたんだけど、この作品は初期の作品っぽく、最終的な答えは自分で見つけられる隙間を感じることができた。野田節ともいえる言葉遊びも多く・・・・多すぎ?いやなんというか、野田秀樹が野田秀樹である理由をおしげもなく表現した作品な気がする。

台詞回り、シーン展開すべてにおいて若々しさに溢れていて、それを今の野田秀樹が昔の野田秀樹をたしなめるような演出をほどこしていて、あっという間の2時間だった。見た印象は「半神」に近い。どうやら野田作品は昔のほうが好みのようで。別に今の作品がダメというわけじゃなく、これは好みの問題じゃないかな、とか。

相方さんも書いていたけど、ジンギスカンとファッション戦争を並列するなんていう発想、どっから生まれるんだろ?まったく違う題材を並行して表現するというアイデアは面白くて、マジックに生かせないかなとか考える。昔、右から見ている観客と、左から見ている観客では、見ている現象が違って、最後は1枚のカードが当たるという結果に帰結するというアイデアを考えたけど、イマイチだった。だって、左から見ている観客は左の現象しか見ないんだもん。

主役、妻夫木。舞台初出演のようでしたが、充分見れた感じ。あれは役どころがいいなあ。広末かわいい。勝村政信、役どころがおいしすぎる。前回まで古田新太さんが演じていたけど、この役は序盤の重要なポジションなだけに地力のある役者さんという評価を野田さんがしてる人をあててるのかな?野田さんあいかわらず。しかし、同じ立ち位置の長回しの台詞をすると、野田さんの台詞ってのはなんでこう耳に届くし、心に届くんだろう。

久しぶりに満足いく観劇だった。